未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 1月 12, 2009

中国経済は世界経済を牽引できるか

 昨年 4兆元の財政投資を発表した中国政府ですが、1/11 温首相は 中国東部を訪問後 中国伊が世界的景気後退の緩和に期待よりも寄与できると声明をだしました。 政治的な意味合いが強いため 中国国内事情を理解しておく必要があります。
 中国経済は GDPの構成が 内需7割、輸出1割、直接投資等2割 の構成で 先般の財政投資は 国内のインフラ 特に 沿岸地区以外の 中国東部地区に投資をしていくものです。 沿岸地区と内陸部との経済格差が存在しているため 内陸部の道路、電気など社会的インフラ整備が中心となっていきます。 輸出産業中心の広州華南地区のシンセン、トウモウは 香港資本がその中心ですが すでに廃業、操業縮小、ベトナム ハノイ地区への工場移転などが進んでいます。
 正式発表はまだですが 中国の12月輸出額対前年同期比 -2.8% というのが現状のようです。
中国内需が伸びることは一部の日本企業の業績に寄与することはあっても 世界経済を牽引できる力はないというのが 筆者の見解です。