未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 1月 19, 2009

明日はオバマ新大統領就任式

 明日 1/20はオバマ大統領の誕生となる宣誓式が開催される日です。
表向き話題になる 大物は サマーズ財務長官、クリントン国務長官などですが、オバマを支えるバックは 外交に長けたブレジンスキーであり、また、国際金融でこの人の右にでる人はいないジョージ・ソロス です。 ブレジンスキーの考えは 今後のアメリカ外交の基本的な姿勢に影響を及ぼしますが、表舞台にでてくるかどうかはわかりません。 ジョージ・ソロスは CDSを時限爆弾と呼んだように 現在の金融危機を熟知している人ですから 金融政策はサマーズというより、ジョージ・ソロスの考えが影響を及ぼしそうです。
 財政投資による雇用創出、中間層の所得減税など ケインズ流経済対策で オバマ期待にわいている1月ですが、流動性の確保のためのドルのばら撒き は一時的な金融危機対策にはなりますが 負債をなくすことにはなりません。事態の深刻さを熟知している ジョージ・ソロスは 頭をいためているのではないでしょうか。
 筆者は CDSが”時限爆弾”ではなく”核爆弾”にならないことをただただ祈りたいです。