ドル安を追認した榊原氏
円高50-60円を主張していた 元財務省 榊原氏ですが、「ドルの機軸通貨としての機能し、今後10-20年 ドル暴落はないだろうと」とコメントされました。 ただし、2009年 70-100円のレンジで乱高下するだろうとおっしゃているところをみると、まだドル高円安基調 100円を超えることには疑念を抱かれているようです。
本日発表となった 1月の経常収支 1728億円の赤字は、貿易収支赤字(8,444億円)に対して、所得収支(9,924億円)のマイナス31%となり、1996年以降の経常収支赤字です。
所得収支の推移は、今後の日本経済を見通すにあたり重要な指標となります。
また、現在 日本は1兆ドルにのぼる外貨を保有していますが、この貯金が減少していきますので、80円台のドル安円高はあるかもしれませんが、50-60円の円高の見通しはとれないというのが筆者の見方です。
筆者の円高は82円までとの発言には、関係者からの様々な批判を浴びましたが、榊原氏が方向転換してくれたことは援軍となりそうです。
なお、筆者はドル円90円でドル資産を保有しております。おそらく ドルの機軸通貨としての役割が終わるのは30年後くらいになるのではというのが筆者の従来からの主張であり、ドルに変わる代替通貨がないかぎりドルの決済通貨としての役割は続くものと考えられます。
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