未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 2月 20, 2009

機能していない資本市場

 企業の資金調達は、直接金融のひとつである社債の発行がその有効手段ですが、昨年12月初旬に製造業で実施した後は、電力会社にとどまっています。 つまり、引き受け手(機関投資家)がいないわけです。 昨年11月以降 大企業の中でも優良企業を中心に 銀行借り入れで手元流動性を確保しましたが、今後 一部の企業では個人を対象にした社債の発行が行われます。
 一方 中小企業は公的機関からの借入れを行う、信用保証枠を拡げるなど資金繰りに苦労するばかりです。 先日 日本の伝統あるアパレル・メーカーが破産宣告されましたが、大手企業、金融機関は救済されても、一般中堅企業は自らサバイバルするしかありません。