未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 3月 03, 2009

AIGに4度目の政府支援

AIGは 主にデリバティブ商品(CDS,CIOなど)の損失が拡大していくのみで、第4回目の税金投入となり破綻はないが損失は限りなく膨らむという様相となっています。 誤算は 保険事業の民間への売却が進まなかったことですが、日本で主に事業展開するアリコはアメリカ国家管理事業となる予定で、国が破綻しない限りは保証されそうです。
 第4四半期 617億ドル(約6兆円弱)にのぼる損失もさることながら、
システミック・リスク(天文学的危機)で、アメリカの財政赤字がGDPの何%まで持つのかが話題になってきますが、実はヨーロッパの方がGDPに占める財政赤字はすでに大きくなっています。
 日銀もCP買い入れ、社債買い入れと 欧米に続いて民間救済を始めていますが、日銀の委員の中で須田女史のみ毅然と反対の姿勢を貫いています。 悪性インフレは怖いので須田さんの意見は非常に重要であったと、後世名が残るかもしれません。