未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 6月 05, 2009

原油価格 70ドル越えから読み取れること

高値69.60ドルとN.Y.原油先物は 70ドル超えが見えてきました。 日欧米および中国の超過剰流動性の中、資金は商品相場へと流れ込んでいます。 実需が伴ったものであればいいのですが必ずしもそうとはいえないため、商品相場に実態経済が引っ張られます。
 つまり、デフレにもかかわらず長期インフレ懸念で商品相場にお金が流れ込むと原材料・食品・肥料などのコスト・アップ要因となりスタグフレーションに陥ることです。50歳台以上の人は1970年代に経験しているわけですが、50歳以下の人は経験したことがないゾーンです。
 景気後退下のインフレは、庶民の暮らしを急激に圧迫してしまいます。70年代は賃金上昇が伴ったわけですが、東欧、中国などの旧社会主義諸国が資本主義グループの一員となっている現在では 先進国では賃金下落はあっても賃金上昇は見込めません。
  現在はまだデフレ感覚が漂っていますが、2012年頃 インフレは始まり 2015年頃がピークかもしれません。