未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 3月 09, 2010

ユーロ圏でCDS市場に規制?

ユーロ圏 独仏などは財政規律を保つため債券市場のCDS市場に規制をすることを検討しているようです。しかしながら、問題の本質は 今後 財政赤字が解消できるかどうかであり、CDS市場に規制をすることで問題の解決には至りません。 ソブリン・デビットは 国債を買っている場合にそのリスク・ヘッジのためにあるわけで、規制をおこなえば 財政規律が保てない国の国債をリスクをとって買えなくなるわけです。
 もっとも、国債市場は現物とは別に、金利先物市場で動いていておりますが、為替市場においてマーケットの反乱がおきる可能性があります。
 誰も市場の動きを止めることはできないため、止血を止めても別のところから失血することになります。 ギリシアなどがユーロを離脱をして為替で調整するか、ユーロ安が独仏を巻き込んで危機に陥るか世界は危険な状態にあります。ただし、英米へも波及する危機であり、米国国務省がギリシア支援にと動き出しています。しかしながら、アメリカがユーロ圏を救う力はすでになく、ユーロ圏の延命を支援
しているに止まっています。