未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 7月 18, 2007

新興国株の不思議

ベトナム株式ではこんなことも普通です。

ハノイ証券取引場に上場のCIC コテック投資建設 という銘柄がありますが、株主に対して有償増資を持株に応じて1:1の25000ドン前後でおこなう計画です。現状の株価が46700ドン前後ですから、既存 株主にとってはいい話です。 ただし、発行株数が2倍になるわけですから、今後 限りなく25000ドン前後に下がりそうですが、外国人持株比率は1.5%前後と低く株価は下がりません。 まだ、認可されたわけでないのですが、ベトナム国内投資家に一般投資家理論は通用しないようです。

CICは小型株ですが、新興国株では国を代表するインフラ、金融、資源などの銘柄で成長性が見込める株に集中投資して、分割(有償・無償とわず)を繰り返すうちに資産が増えていくところにおもしろみがあると言えます。

一般に 新興国は銘柄がわかりずらいのでファンドに投資すればよいという考え方もありますが、筆者はファンドに投資するとともに、その国の経済・文化を知るためにも個別銘柄にも投資を行い その国のことを知ることをお勧めいたします。 もちろん、その国の経済・文化を知るためには現地に赴いて肌で感じることことも必用でしょう。