未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 7月 19, 2007

円のゆくえは?

円/ドルは6月安値 124円13銭をつけた後 現在 122円前後の状態にあります。 120円を超えて110円台へ戻ることは予想されます。 多くの個人投資家がドル建て外債・投信を購入されているため心配してしまいますが、一方的な円安ではなく 調整を続けながら円安傾向に間違いはないでしょう。
世界的な金利上昇傾向にありながら、金利差というファンダメンタル上の理由で円だけが独歩安から抜け出せずにいます。 輸出企業を中心に歓迎する向きの意見が多い中 、長期的には国力低下の観点で懸念すべきことだと言わざるをえません。
 アメリカの都市との比較では、最近の東京は比較的 暮らしやすいという感想です。 食費 がそうかからず、娯楽についても 世界的なエンターテイメントが楽しめます、New Yorkではチケットがとれないアーティストでも 東京では簡単にチケット入手ができます。
 しかしながら、円安がもたらすものは農作物・原材料・完成品の輸入コストの上昇で、今後 じわじわときいてきて 気が付いた頃には暮らしにくい国になってしまうでしょう。 日銀としては徐々に金利をあげたいところですが、今後の国債の償還の観点で 急激には そうはできない事情は関係者周知のことです。