未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 7月 24, 2007

個人投資家の静かなる反乱

 7/24 円ドルは120円台に N.Y.為替市場も基調は円高で推移しています。 前回 3月につけた115円台へ向けて円の買戻しが続いています。おそらく119円台をつけたところでドル買い戻しがはいる可能性が高いのですが、今回 多くの個人投資家のFX・外債・投資信託により円売り・ドル買いを行うのかどうか関心が高まってくるでしょう。 今回 FXへのセミプロ投資家は、円売りで 差益を得るでしょうが、夏休みにはいいてくるというタイミングでは外債・投資信託の購入は一休みの状態ではないでしょうか。
 中長期的には 日米金利差のトリックを理解している個人投資家は 短期売買することなく 円安という流れに乗ってFXで利益を獲得できるわけですが、円の買い戻しに際して冷静な対応を行い・損切りをどのタイミングで行うかが難しいところです。 
 
 また、新聞によりますとFXで得た利益の申告漏れで3人の市民が 国税から東京地検へ告発されたもようです。 当局もドネーション実施で減税・非課税部分の拡大を行うことなど、社会への貢献を検討して健全な社会構築の基礎つくりを行ってほしいものです。

 そういう社会つくりを目指さないと 円の逃避のみならず 生活拠点の海外逃避の増加も一般化するスピードが早まっていくことでしょう。