未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 8月 15, 2007

 8/15 不安定なマーケット

 8/15 N.Y.株式市場は 第二四半期好調のWallMartの今後の利益見通し悪化、ホームデポの第二四半期の利益減少など一般消費の悪化が懸念されて 午前 178ドル 下げています。 7月末からのサプライム問題から悪材料には即反応とマーケットは好調とはいえません。一方、円ドルは117円73銭まで円高が進み118円台前半で推移しています。

WallMartといえば世界最大の小売業でDiscount Storeの業態で、普段着、日用品、文具、玩具など必用な品物を買い揃えるお店なので住宅問題との関係はわかりませんが、一方、ホームデポは家具など新規住宅購入の低下に伴う影響がでているものと考えられます。

 米国にでは企業業績向上とともに一般従業員の賃金が上昇しているわけではありませんので、資産価格・株価が下落すると消費マインドの低下は避けられないところです。

 今後のFRBによるコントロールが非常に難しい局面になってきました。