未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 8月 08, 2007

元と円の関係は?

 中国当局が元のバスケット方式による変動相場制に移行してから2年が過ぎましたが、元・円・ドル・香港ドルの関係を調べてみました。(InterBank Rate)

1元 は 2005年7月23日の0.1234ドルから現在 8/8まで 0.1323ドル と 7.2%元高ドル安となっています。一方、元と円の関係では、1元 同13.745円 から 同15.7008円と14%の元高円安となっています。
 これは円の価値低下がドル、元 相対比較で理解できるものです。
また、元と香港ドルの関係では1元 2005年同 0.9593ドルから 2007年同 1.0357ドルへ 7.96% と U.S.ドルにペッグしているのがわかります。
 円と香港ドルの関係では 1円 2005年同 14.3308ドルから2007年同15.1603ドルへ5.7%の元高円安です。
 ちなみに 円 とU.S.ドルは 2005年同 111.35円から2007年同 118.687円とご存知の通り 6.6%の円安ドル高です。
 この2年間 元>U.S.ドル>香港ドル>円の関係であることがわかります。
 円から元へシフトした場合が、一番 パフォーマンスが良いのですが、理論上は100万円を元へ替えておけば142280円の差益がでていたことになります。