未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 8月 11, 2007

円高への転換にご注意を

 8/10 FRB 緊急声明と3回にわたる短期金融市場への資金供給により、N.Y.株式市場はダウ終値は31ドル安で止まりました。 しかしながら、資金供給だけで落ち着きを取り戻さない場合は、FRBが現在の米国のFF金利5.25%から下げるのではという観測がされています。 仮に0.25%下げるという前提にたつと、日銀が8月中に利上げをするのではという観測は遠のくことになります。 

 筆者は ドル建てで資金を借りて投資を行っていますので、米国の金利動向により 今後のスタンスを変える必要性がでてきます。

 米国のサププライム問題から始まった金融不安に対して 金融当局の姿勢により落ち着きを取り戻してほしいところですが、ヘッジファンド、機関投資家 は 損失のカバーの視点で資金をタイムリーに動かしていきますので、個人投資家が太刀打ちできるものではありません。
 円安期待でF.Xや投資信託へ資金を投じている個人投資家は、いったん休止して様子をみるかして円安が反転して円高に転じるのかをどうかを見極めることをお勧めします。