未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 8月 04, 2007

適切な調整を続けるベトナム株式市場

 ベトナム VN-Indexは8/3 900ポイント割れ 892.88ポイントで引けました。昨年8月が400ポイント台でしたので 5月下旬以降から今後9月頃までは下落傾向が続きそうです。
 ベトナム国内個人投資家はPERなど参考にしていませんので皆が売れば売り、買えば買いということのようです。一方 外国人購入枠いっぱいの銘柄ではBT6,TYAは下がらず、CII,GIL,IFS,REE,STB,TMSは下落していますので、国内投資家が売っていることがうかがえます。
  最近のIPOの落札価格を見ても PERからも2-3年後の予想PERなら買ってもいいかなとう水準で、6月の大型株のVaoViet保険は70000ドン台が平均落札価格でしたが、50000ドン台までが適正としていた海外機関投資家は入札では40000-55000ドンで入札し購入は見送った形となっています。
  現在のベトナム株 調整は今後 正しい株価形成を行ううえで重要で、今後続くIPOで適正な入札価格をもたらしてくれることを期待しています。 
 なお、IPO情報に関して、SSI証券担当者の情報は的確で当初の予想よりレベルが高いと思われます。