未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 8月 06, 2007

豚肉と中国株

今春以降 北京では豚肉の値段が以前に比べて倍近くに値上がりしたと聞きます。
株価上昇 と 豚肉の値上がりの相関関係があるのかどうか疑問に思います。

豚肉値上がりには 伝染病説、飼料 とうもろこしの値上がり、豊かな生活に伴う需要増 さまざまな説がありますが、生産者の生産控えが主たる要因のようです。 需給と供給の関係でいえば供給不足で価格が上昇したと考えられますが、現在 北京では1kgあたり 小売で26元前後(410円前後)だそうです。
  一方 中国国内の株価上昇は 過剰流動性により中国国内であふれている元が株へ向かったものです。 人々が豚肉を控えれば 豚肉の価格は落ち着くのですが、株に熱狂する市民が株をやめないように食生活に必需品である豚肉を食べることをやめる人はいません。 ただし、生産量が回復したらいずれ豚肉は下落しそうな気配です。 株は基本的には豚肉と違いますが 上海A株は流動性が低く 熱狂している間は下がる気配は見せません。
 本日6日 上海A株は4600台で高値更新、一方 香港H株は12266ポイントと約4%値下がりしました。
 六本木の中華料理店の店長がよく、日本のお客は「チンジャオロース」と「チンジャオニューロース」のことわかてないよと言っていたのを思い出します。ロースは豚肉、ニューロースは牛肉なのですが、お客が牛肉のチンジャオニューロースを食べたいのにチンジャオロースと注文をし、そのまま注文を通すと 料理をだしてからこれは違うと言うお客が多いそうです。
 中国株式と思っても N.Y.株式市場に連動しているのが 香港H株式市場だということでしょうか。閉鎖されたマーケットの上海A株と開放されている香港H株の動向に注目したいところです。