未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 8月 15, 2007

下げ止まるか ベトナムVNインデックス

 8/3に900ポイント割れしましたが、8/8以降は900ポイント台を回復しているホーチミン証券取引所です。7月以降 海外金融機関のベトナム株式レポートの影響でベトナム国内投資家が売り、それを海外投資家が買ったようです。
 しかしながら、ブルーチップ銘柄はすでに海外投資家の上限枠の銘柄が多いため下落率が低い銘柄が多いようです。 CII(ホーチミン市インフラ投資社)は、8/15 が既存株主への4対1の34600ドンでの有償増資の権利落ち日で、株価の調整が行われましたが 調整後ストップ高でした。
 一方、FPTは額面10000ドンでの有償増資予定が嫌われているのか下落傾向が止まりません。FPTはIT株として上昇を続けた後、事業多角化を嫌う投資家から売りが続いているようですが、額面増資のよる希薄化が底辺にある問題のようです。 ただし、事業の実態は 現在 携帯電話販売事業の比率が高く ベトナムの"光通信"といえるかもしれません。
 今後 ベトナム外商銀行やベトナム投資開発銀行の大型株のIPOが予定されているため、IPO時には需給懸念による上場株下落の可能性が残されています。