未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 5月 26, 2008

2009年以降 過剰流動性がバブルを発生させる!!

 このブログでも昨年9月以降のFRBによる急激な金利低下策および資金供給は 今後 ミニ・バブルを発生しかねないと書きましたが、「日経ビジネス5月26日号」の中で クレディ・リヨネ証券のクリストファー・ウッド氏が その危険性について言及しています。
 クリストファー氏は1992年の著書「バブル・エコノミー」がベストセラーになりましたが、今回 彼は2009年以降の次のバブルが発生するのは新興国であり、米国・日本・欧州は不振を極めるであろうと予測しています、その根拠は新興国は米国の景気後退の影響を受けるものの内需が旺盛なため経済成長するというものです。
 今後 ECB,FRBの金利政策がどう動くのかが重要ですが、クリストファー氏の読みは今年後半から先進国の金融緩和により2009年以降いっそうの過剰流動性が新興国に流れ込むという読みです。
 つまり、今年いっぱいは新興国の株式市場も低迷するようです。