未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 6月 28, 2008

日本の利上げは?

 消費者物価指数が1.5%上昇と発表がありましたが、日本もすでにインフレ経済にはいいているのは生活者の実感ではないでしょうか。 ロンドンでの地下鉄料金が日本円で1000円、モスクワでホテル滞在費が高騰など 日本円の実質レートが下がっているのであって ユーロやルーブルに対してドルと円は弱い通貨となっています。
 今後のインフレ・レートと金利を考えると、日銀は金利を上げてインフレを抑制するという手法をとらざるえなくなると予想されます。 東京株式市場はニューヨーク市場、アジア市場の影響のみならず、国内景気動向を読み込んでいくこととなりそうです。 どこまで下げるかですが 当面ニューヨーク・ダウが11,000ドルがひとつの目安になりそうですが、そこを割れるとメトルダウンの懸念がでてきてしまいます。
 現在の世界株式市場の同時安は さらなる下落への序章なのか 一時的なのか 意見が割れていますが、日欧米の当局の足並みがそろわない限り 下げは続きそうです。
 1989年のブラック・マンデーでは、ドイツの通貨当局が金利を上げていたことが思い出されます。
 来月7月のECBの金利引き上げ率が注目されるところとなりそうです。