未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 2月 07, 2009

米国債増発のおおいなる懸念

 来週 2/9の週は米国国債が発行が予定されています。総額 670億ドルにおよびますが、財政投入のためにも全て入札させていところですが、残もFRBが購入すれば 完了という運びのようです。
 しかしながら、1月 雇用統計の驚異的な悪化に伴い 国債のCDS指数 85.7ポイント(5年もの)になりました。 いわゆるクレジット・リスクです。
  一方 10年もの国債の利回りは 2.99%と いよいよ3%台にはいっていくいうです。 3%台後半になり、短期金利との差がでるようだと マーケット関係者が警戒体制に入ります。
 なお、このような分析は新聞・テレビでは報道されませんので、企業経営者、個人投資家は アメリカの長期金利を見ておくのがよいでしょう。
 ここで日本との違いは 国債を増発しても まだ 日本は外貨準備高を保有しているため クレジット・リスクは高まりませんが、アメリカは 機軸通貨国であるため ドルをどんどん刷ることができ デフレに陥っている状況から、通貨供給量が限界点を超えると突然インフレへ向かっていくことが危険視されています。(あるいは 当局がインフレを起こそうとしている可能性もあります)