未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 5月 10, 2010

ECBおよびIMFの融資は

 日本時間早朝発表されたECB5000億ユーロ 融資・融資保証、IMFの2500億ユーロの融資 発表でマーケットは落ち着きを取り戻しつつありますが、為替市場ではユーロの買戻しに過ぎず 解決には程遠いようです。
 発表による強い決意は感じ取れるものの、地中海クラブのデフォルト回避措置にEU各国が賛同するかどうかがまだ残されています。IMF主導で策定された措置と読み取れますが、いっそIMF全面支援の方が解決策となったものを、EUのユーロ圏を守るという面子が全面にたった措置に思えます。
 今後、ユーロ圏諸国の足並みが揃うかどうかにマーケットの関心が移り、少しでもひずみが出ると揺れ動く不安定なマーケットとなりそうです。

 2007年夏にもECB,FRB,日銀による中央銀行による緊急ドル供給があり、その後 金融緩和が広がっていきましたが、何かその頃に似てきていると感じているのは筆者だけでしょうか。