未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 2月 11, 2011

ドル円の話ですが.....

 ドル円の話ですが、1971年から現在まで 360円から82円と77%下落しているドルですが、購買力平価で計算しますと95% 下落しています。 
 具体的な例をあげますと、メロンパンは現在100円ですが、1971年当時 20円でしたので、1971年 25セントが90円でメロンパンを4.5個買うことができました。 現在 25セントは20.5円でメロンパンは0.2個しか買うことができません。

 1971年8月非兌換通貨になったドルは、歴史の必然性としてその価値が下落していることがわかります。しかしながら、これはドルが商品としての価値を持ち世界中に流通していった結果であり、米国の国民の税や日本、中国、アラブ諸国などが買っている国債を債務としてドルを発行し続けているにすぎません。 つまり、金の裏付けがなくなった通貨は債務を担保にした商品であり、先進国は破綻するまで国債発行を減らすことはできないわけです。