未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 2月 20, 2007

グロバリゼーションが日本にもたらしたもの

1985年 9月ちょうど 渡米した際  ロスアンゼルスのダウンタウンで見かけた光景は、バスの終点で降りた際、まったく覇気がなくうなだれて歩く黒人の人々、一方、アッパータウンへ行くと広い敷地に一戸建住宅で 車を洗っている白人男性の対比が印象的でした。 また、ニュー・ヨークの表通りの華やかさとは裏腹に 裏通りでは、車の窓拭きで小金を稼ぐ黒人の子供たち、50セントをねだってくる浮浪者 当時の日本では考えられなかった光景であり、アメリカの光と影をまざまざと体験させてくれたものでした。
 しかしながら。どうでしょう 現在の日本の行く末は アメリカのような社会なのでしょうか? グロバリゼーション=アメリカナイゼーションと思うのは筆者だけなのでしょうか?
 金融自由化、商法の改正、09年から導入予定の会社改革法 これらは アメリカ型資本主義の導入であり、”富めるものはますます富み”、”貧しきものはますすます貧しき” を意味します。
 現在、日本では給与所得者の中で1500万円以上は全体の0.7%、1000万円以上が4.7%と言われています。驚くべきは300万円以下は全体の37.6%(10年間で12%増)にのぼり、100万円以下が7.9%(10年間で5.7%増)にのぼるということです。
 100万円あれば 中国ではかなりの生活レベル、ベトナムでは豪華な生活ができるのですが、日本では最低限の生活もままならぬという状況です。
 富める者は海外脱出、貧しき者はゴーストタウンで暮らす という話が 現実にならないように 希望を持っていきましょう。