未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 4月 29, 2010

ユーロドルの動き

昨日4/28 ユーロドルは1.31144の直近でのユーロ安値となりましたが、昨年3月3日 1.24562に近づいてきています。 ギリシア、ポルトガルの格下げから 昨日はスペインの格下げと続いていますが、ギリシア国債はジャンク債のレベルまできていますが、マーケットは地中海クラブへの売り浴びせがポルトガル、スペインまでおよんでいる状況です。
 以前からお伝えしていますように本丸はイギリスなのですが、ユーロ加盟国でなかったのが幸いしているようです。
 ユーロは発足以来0.8ドル台レベルが安値ですので、1ユーロ=1.2ドル台は通過点に過ぎないかもしれません。

土曜日, 4月 17, 2010

人民元対ドル切り上げ観測の影響

 シンガポールドルは2008年8月以降 対ドルで1.3%上昇し1.372シンガポールドルまで上昇しています。市場の観測では人民元の対ドル切り上げ観測よりアジア通貨が上昇していると見られています。
過去19ケ月から23ケ月の間 韓国ウォン 0.6%、台湾ドル 0.5%、マレーシアリンギットも0.5%それぞれ上昇しています。 世界的なドル高傾向にある中 アジア通貨は上昇しているわけですが、人民元が5%切り上げされる見込みがある中、円も含めさらなる短期的な上昇が予想されます。

SECのGS提訴に市場激震

 4/16 SECは過去 ゴールドマンサックスのCDO取引に不正があると提訴、1B$(約9500億円)の罰金支払い命令を受けるとのニュースがでてN.Y.ダウ125.91下落しました。 ヘッジファンド関係者は知るところで、損失見込みの機関のCDS,CDOの取引を持ちかけ手数料を稼ぐビジネスは過去のものかもしれませんが、SECの提訴ニュースはリスク回避要因となったことは事実です。
 これはきっかけにすぎないわけですが、為替では今後ともドルと円が買われていくことになっていくでしょう。ユーロドルは1.350にありますが1.330を目指し、ドル円は現在の92.71銭から 91円40銭を目指し、来週後半から連休前頃には91円割れもあるでしょう。
 過剰な流動性により世界的に株式市場は加熱ぎみですので少し冷やさないといけないのでしょう。

火曜日, 4月 06, 2010

長期金利とドルの動向

 4/6 10年もの国債 つまり長期金利が4.0%を越えたことで警戒感ででていますが、ドルはユーロに対して上昇、円に対しては下落しました。 一般に 金利上昇でいっそうの円安との論調でしたが、95.10銭にレジスタンスがあり、当面、94円787銭がドル円の高値です。先週 ファンド勢は88円ターゲットのドル・ショートをいれていますので、93円50銭を割れれば 88円台へ向かいそうです。ただし、もう一度95円をためす可能性もあります。
 また、ユーロ・ドルは 4/1につけた1.35912がドル安値で 1.32台へ向けて下落中というところです。

為替は基本的に波動で動いていますので、ファンダメンタルはきっかけにすぎないことを知らしめたわけです。