未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 5月 21, 2010

原油価格 下落から読み取れること

 原油価格(先物)は 5/3 の高値 87.15ドルから急落 5/20 安値64.24ドルまで急落しています。
一般的に 商品市場の下落は 株式、不動産より先に動きますので 景気楽観論には気をつけないといけません。 原油価格下落は実体経済の落ち込みを先取りしているわけで、すでにリスクはとれない環境にはいってしまったわけです。
 欧州危機の始まりは これから上下動を繰り返しながら 下落していく マーケットが実態経済への影響を生じさせ、痛んだ欧州系の金融機関は身動きがとれなくなってしまうでしょう。

烈しい動きをするマーケット

 昨夜のN.Y.市場で ドル円は急下降 ドル安となっています。一時 88.968円をつけた後 本日5/21 90.482まで戻していますが、88円をターゲットに動いています。
 円高ではなく 円キャリートレードの巻き戻しが起きており、円に対してドルが売られる状態が続いています。ちょうど2007年8月頃の動きに似ていますが、88円を抜けますと 次は 85円 その次は80円とドルが下落していきます。 リバトエーションが続くかぎり、ドル安円高で日経も下落が続くこととなります。
 すでに第二次金融危機が始まっていますので、今後実態経済への影響はさけられないところです。

木曜日, 5月 20, 2010

冷静さを装うマーケット しかし

 世界中のマーケットは 金を除く商品、株式はベア相場へはいったようですが、今週のエコノミストや日経新聞を見ている限り、景気回復期待がいっぱいです。
 願望を書くのはいいのですが、5月連休中のシステム・トレードによるダウのフリーフォール、為替相場のフリーフォール を見れば、しろうと筋でも正常なマーケットではないということが判断できます。2008年 秋 金融法案 否決後の ダウ 777ドル下落というのがありましたが、今回のフリーフォールは 終わりの始まりであることを認識しなくてはなりません。
 ドイツ当局が 国債空売りの規制を決め、今のところ追随する国はありませんが明らかに先物金利上昇を防止するという狙いをだしたわけですが、マーケットを規制すればその影響は今後悪い方に増幅するでしょう。

月曜日, 5月 10, 2010

ECBおよびIMFの融資は

 日本時間早朝発表されたECB5000億ユーロ 融資・融資保証、IMFの2500億ユーロの融資 発表でマーケットは落ち着きを取り戻しつつありますが、為替市場ではユーロの買戻しに過ぎず 解決には程遠いようです。
 発表による強い決意は感じ取れるものの、地中海クラブのデフォルト回避措置にEU各国が賛同するかどうかがまだ残されています。IMF主導で策定された措置と読み取れますが、いっそIMF全面支援の方が解決策となったものを、EUのユーロ圏を守るという面子が全面にたった措置に思えます。
 今後、ユーロ圏諸国の足並みが揃うかどうかにマーケットの関心が移り、少しでもひずみが出ると揺れ動く不安定なマーケットとなりそうです。

 2007年夏にもECB,FRB,日銀による中央銀行による緊急ドル供給があり、その後 金融緩和が広がっていきましたが、何かその頃に似てきていると感じているのは筆者だけでしょうか。

金曜日, 5月 07, 2010

パニック相場 南欧およびフレデイ・マック

 ユーロの危機は世界的に株式市場の動揺、為替市場の混乱を招いていますが 基本的に 債権を除くコマーシャル・ぺーパー離れとなり、昨日はN.Y.株式で998ドル下落後 347ドル下落で引け3.2%下落となりました。
また、日経平均も400円を超える下落で前日に続き3.4%の下落となっています。
 ユーロドルは1.2517ドルまで、ドル円は88.01円まで ユーロドルはこれまでのユーロ安を加速、ドル円はドル安でトレンドの変化をもたらしました。
 いずれにしても 隠されている負債が国家レベルおよ欧州の銀行とFRBにあることが明らかになってきたにすぎません。フレディ・マックの約1兆円の支援要請をFRBが受けるには今後とも新たなる税の投入が必要であり、信用創造のための紙幣増刷によるインフレか、緊縮財政によるデフレか選択の余地はないようです。

土曜日, 5月 01, 2010

ローコスト・キャリア

 2010年より日本にもローコスト・キャリアが就航することとなります。例えば、成田 - クアラルンプールの片道料金は20,000円を割る料金設定予定です。現在、日本の航空会社でも格安料金で40,000円台ですから、コスト競争になるとかないません。
 ひと頃までは、客室乗務員(昔はスチュワーデスと呼ばれていました)になるのが憧れの職業だったわけですが、日本の航空会社でも子会社化したキャリアで時給1,000円台で雇う時代が来そうです。
 

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