未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 6月 26, 2007

何故インフレにはならいのですか?

日本においては現在、過剰流動性でも、つまり、通貨供給量が増え続けても 都市部の不動産、一部上場株式、外債購入へ流れ、一方、企業の収益性は年々向上するも、このところ極端な賃金上昇はみられませんし、今後もないと予想されます。また、原油などの資源価格上昇に伴う製品価格への転嫁はまだ本格化していないようです。

 おそらく デフレ脱却宣言はされないまま 低成長ながら景気回復基調が続き あの時がデフレ脱却の年であったと言われるかもしれません。 90年代から2000年初頭にかけては失われた10年ともいわれましたが、一方、デフレ経済の中 主に中国からの輸入品による生活必需品の低下価格化は庶民の支持とともに 今後とも続くものと予想されます。
  外食時に じっくり見てみると値上げはないものの、従来より量が減少したりしていることに気がつきます。 

金曜日, 6月 15, 2007

6/15 急激に123円台の円安へ下落

個人でFXを利用されている方はこの6月の対ドル円安は大きな差益を得ている方も多いのではないかと思います。 月初の120円台から一気に6/15 123円台まで下落、米国の金利上昇 日本との金利差拡大による 円からドルへのシフトは当然の流れとして、1ロット 10万円で売買としますと3円の円安で30万円の差益がとれるのがFXの魅力でもあります。 当然、一日で売買を繰り返しますので単純にはいきませんが、急激な為替変動は 売買チャンスであるわけです。
 外国為替は ファンダメンタル面および政治的要素など外部要因で変動するわけですが、日本が低金利政策を続けるかぎり、米国との金利差の拡大縮小で円安・円高に振れますので 政治・経済の勉強も兼ねて30万円程度の資金から始めることができます。
  一方 円は対香港ドルで 3/5 14.71円から 6/15 15.8円 と約3ケ月で約7.4%下落しています。 香港ドルはUSドルにペッグしていますが、同期間 円の対US$は115.59円から123.55円まで7.96円 約6.8%の下落ですので 香港ドルの方が下落率が高いのがわかります。
 なお、US$と人民元のFXはありませんが、賢い香港人はすでに香港ドルを人民元へ交換し 香港ドルより人民元志向となってきているようです。

木曜日, 6月 14, 2007

カレーライスは中国人も好き?

  中国 北京・上海へカレー専門店をFCで展開するバルチック・カレー を紹介します。 吉野社長は日本でワゴン車を使ってカレーを販売、そのカレーは水を使わず野菜の水分でカレーを作るという独特のボルチシ風カレーで話題を呼び、首都圏を中心にフランチャイズ・チェーンを展開されています。 吉野社長の奥様は中国の方で、その関係からも中国財界人との交流を経て バルチック・カレーを現地中国企業との合弁企業を設立して 香港にカレー店をオープンされました。その結果 若者を中心に集客し繁盛店となり すでに香港では2店舗運営されています。また、北京・上海にもオープンして カツ・カレー、ラーメンとミニ・カレーのセットが人気メニューということです。
 出店にあたっては現地調査、マーケィング活動を慎重に行い、繁華街、ショッピンッグセンター、空港への出展を中心に現地の人からするとちょっとオシャレな外食というところでしょうか。
 日本在住の知り合いの中国人にカレーライスについて聞いたところ とてもおいしいいということで 若者受けする食べ物だということです。
 筆者は 先日 この事業の成功を期待し 日本の本社を訪ねてみましたが、今夏 中国カレー・ショップ ツアーを企画予定とのことで 参加してみようと思っています。

月曜日, 6月 11, 2007

米国大手ハンバーガーチェーン再上陸

 米国大手のハンバーチェーン店 ”バーガーキング”が再上陸しました。先日 新宿ヒルトンの近くのそのお店の前に行列で並んでいる人々を見かけたので 店員の方へ質問してみました。 質問は 何故 並んでいるのですか? ですが、筆者は 開店のサービスで無料で配布しているのかと勘違いしたのですが、ただ、店へ入るために大行列をつくっている方々だったのです。 米国ではこの手のハンバーガーは” ジャンク・フード ” と呼ばれたりもする 比較的 低所得者に好まれる 食べ物ですが、日本ではオシャレな感じのファースト・フード店という感じで 今度は成功するのではと思いました。                  BSEの問題以降 米国産牛肉は敬遠され ”オージー・ビーフ”をかがげているレストラン・チェーン、ハンバーガー・チェーンが多い中 今度のお店のハンバーガーには何の表示もかがげていない風です。
なお、その昔 米国L.A.のA&Mレコードの真ん前にある 個人経営ハンバーガー店で食べた たまねぎ・レタス・牛肉いっぱいのハンバーガーの味が忘れられません。日本では”佐世保バーガー”というのがあり、東京の中野でも食べることができますが、こちらが本物のアメリカン・バーガーかもしれませんネ。 ちなみにハンバーガーといえば ベトナムでは”ロッテリア”、中国では”マクドナルド”が一般的です。

日曜日, 6月 10, 2007

米国の週給労働者

「ニッケル・アンド・ダイム」の視点で 先般 渡米の際 週給労働者の方々が働く スーパー、レストランへ行ってきました。 
 高齢者を雇用することで有名な世界一のディスカウント・ストアーW店では、見渡す限り従業員の姿はレジ以外見当たりません。衣料品も多くどこかに隠れているのではと探しても見つかりませんでした。 本によると お客が試着した洋服や別の場所に置いた洋服を元の場所に戻す係りの従業員がいるはずだったのですが、期待はずれでした。それとも規模が小さいお店だったのでしょうか、充分大規模店に思えたのですが?
 また、チリで有名なチェーン・レストラン へも行きましたが、ウェイトレスとの会話を楽しめる点 味気ないディスカウント・スーパーより 「本」の通りかと思えました。 質問するとウェットにとんだメニューの説明、飲み物がなくなると さりげなくお代わりを聞いてくるなど 旺盛なサービス精神にチップもはずみました。
 なお、ホテルのベッドメイクとは遭遇する機会にめぐり合えませんでしたが、ホテルを離れる際にもチップを置いていくことを忘れませんでした。 
 チップは 彼らの大事な生活費の一部であることを 教えてくれた渡米の日々でもありました。

火曜日, 6月 05, 2007

中国のグローバル化戦略について

  先週 米国にて中国人ビジネス・マン夫妻と食事をする機会がありました。 北京の外資系会社に勤務する 比較的裕福な 部類に属する ビジネス・マンですが、国の政策により自分も一人っ子、奥様も一人っ子 また 自分たちの子供も一人っ子 です。
 すでに外貨保有高 世界一については知らない様子ですが、自国の高度成長については自信満々で10年以内に世界一のGDP国になるかの質問にもYESでした。

英語についての質問をしたところ 1) 国が強力に英語コミニケーション力を推進していること 2)大学に授業では英語のみでの授業があること グローバルな世界では当然という顔をしていました。

これで 日本はだいじょうぶでしょうか、「日本語の方が大事とか」、「小学校で英語を話す先生がいないとか」、これではすでに勝負は決まったかに見えてしまいます。 
 米国・欧州諸国と対等にグローバル化を目指す中国、フランス・米国を自国から追い出し自信にあふれ活性化していくベトナム、そして敗戦後一貫して無言で米国の属国であり続ける日本、客観的に自国のあり方について問い直してしまいます。

月曜日, 6月 04, 2007

バオベト保険IPO結果

ベトナム株 今年最大といわれている バオベト保険の入札結果が公開されました。
最低落札価格67,800ドン 、最高落札価格 250,000ドン 、また 平均落札価格 73,910ドンという結果で落ち着きました。 応募総数 20,368組 落札者数 3,741組  総落札株数の内 海外投資家が占める割合は 22.9%でした。 PERからみると45,000-60,000ドンとみる海外機関投資家もいたようで 一番多かった入札価格は 一位 45,000ドンの890万1,900株、2位 60,000ドンの813万8,900株、3位 58,000ドンの725万1,800株でいずれも落札できなかったことになります。 
 筆者は 適正PERより 53,000ドン と 証券会社と会話の上 81,000ドンで 入札しましたが、81,000ドンは入札できた結果となりました。
 高額落札は別として 全体に高すぎず、安くもなく 今後の業績期待の落札結果というところでしょうか。  保険業は海外参入企業との競争で厳しいでしょうが、損保業は収益面で期待ができます。
このようなブルーチップ銘柄は現地情報を得ることにより必ず参加することと、必ず落札するには どのような戦略を立てるかが重要になります。