未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

日曜日, 11月 29, 2009

プノンペン事情 その2

先進国が低迷する中 カンボジア経済は成長していますが、その規模はGDP 日本円で約1兆円です。 首都プノンペンでも電力事情は不安定で、安定供給できないため外国資本の導入は難しいところです。なお、水道は日本の技術支援もあり安定供給されています。(地方に行くと井戸水が主とのこと)

 しかしながら、カンボジア初の42階建て高層ビルの開発が始まりつつあります。ただ、そのレジデンスの価格は150平米で5000万円前後と高値です。 一部の富裕層と一般国民と階層が極端に開いているのは新興国の常でですが、誰が購入するかというと特権階級である 政治家、官僚などということになります。 アジアには、昔から便宜を図るには裏の経済が存在して、円滑に回るという風土がありますので国民が怒るということはなさそうです。

 現在の日本の官僚たたきをみていると、どこかの国の社会主義政権かと思ってしまうのは筆者だけでしょうか。

土曜日, 11月 28, 2009

プノンペン事情 その1

 プノンペン市内はのどかで市民も笑顔なのですが、年配の方と話をすると肉親が内戦時代(主にポルポト時代)に亡くなっており心の傷となっています。 先生、知識人など300万人が殺されたといいますから、国作りがうまくいかず外国からの援助にたよらざるえない状況のようです。
 昨日 タイからの援助で道路をつくる契約がカンボジア政府の意向で破棄されました。 ベトナムとの経済関係が強くタイ政府とは世界遺産の所有の件で関係が悪化しています。
 ちなみに プノンペンへ行く飛行機の両隣はアメリカ国籍のカンボジア人でした。1人の話によると内戦の際 両親が難民としてアメリカへ出国、その子供たちはアメリカ国籍で カンボジアとボストンを行き来しているとのことでした。 好きな食べ物は、チキンなどアメリカ料理でカンボジア料理は苦手とのこと、やはり生まれ育った環境で好き嫌いも決まるようです。

ドル円今回の急騰激の裏には

 11/27 金曜日 早朝 84円826銭まで円急騰その後 86円台まで戻していますが 85円割れにはファンド勢の売り浴びせがあります。なぜなら 85円割れには 為替系仕組み債の下限水準が設定されているからです。多くはドル円が100円台の頃に販売されたものですが、多くの法人、自治体、学校法人が買っているようです。 一度でも85円を割れればいいのですから売買が少ないウェリントン、日本の休日などが狙われます。 一般的に為替系仕組み債買った方は当初5%前後の利息を受け取っていたようですが、不幸にも投資資金は半減といったところでしょうか。 公表しないところが多いのでその実態はわかりませんが、その後80円、70円.......55円と設定されているようです。
 販売される際のセールストークは " 円が80円割れることはありませんよね"”55円は絶対割れませんよね”ですが、おひとよし無知識の機関は必ずノック・インとなってしまいます。
 ドル円 明治時代は 1$=1円、戦前 1$=4円であったことを認識しましょう。

木曜日, 11月 26, 2009

ドル定期7.25%の国

カンボジアへ11/21-11/25間行ってきました。 GDP 約1兆円、1人当りのGDP 700ドルの貧困国のひとつと言われる国ですが、一昔前の内戦の頃に比べると平和で 笑顔で答えてくれる国民です。
 農業国として 米、さとうきび、コーヒーなどを生産 輸出する国ですが、工業生産は行ってはおらず 中古輸入品と修理品でまかなうリサイクル国家ともいえるエコ国家です。
 ちなみに ある銀行の一年もの定期預金はドル建で7.25%の利息がつきます。 日本からするとドル円は限りなく円高に動いているので、仮に預金するとしたらドル円が60円くらいになってからでいいのではと思いました。 カントリー・リスクが高いため定期預金の利率も高いのですが、ベトナムであれば2.7%前後ですからその高さがわかります。
 なお、この度ベトナムは通貨の切り下げを行いましたが、ドル買い介入を継続しているためドルの入手も困難です。
 インドシナ情勢は引き続きレポートいたします。

シナリオ通りに動くドル安

86円296銭 これが本日11/26 東京市場でつけたドル円の高値です。 11/25 あっさり 88円を抜けましたが エネルギーがたまっていたため ストップロスのみならず銀行筋も参加の一気に86円台となりました。 84円50銭をターゲットにドル安円高となるでしょうが、いったん87円75銭まで戻るようですと87円-88円で落ち着くでしょう。
 さて、お昼の藤井大臣の発言がきっかけとなたのは確かですが、それは原因ではありません。 藤井大臣の顧問を務める行天氏は、通貨マフィアの一員として国際通貨研究所のメンバーでもあります。国際通貨研究所はワシントンD.C.に本部を持ち、デビッド・スミック氏が所長を務める機関で主にアメリカ政府機関、金融機関などへアドバイスを行う非常に影響力がある機関です。 ちなみに 1985年のプラザ合意はこの機関のアドバイスでシナリオが描かれたものと言われています。
  短期 80円をターゲットに動いているドル円ですが、当局が79円95銭あたりで為替介入を行うかどうかが気になるところです。 実際、80円までは目だったサポート・ラインは見当たりません。

火曜日, 11月 10, 2009

中国 広州での諸費用

 筆者は一般の広州の空港から市内までは 観光客が使うタクシーではなくリムジン空港バスを使います。料金は14元ですから、約190円くらいといったところでしょうか、また、地下鉄の初乗りは2元で約27円です。
 ファーストフード関連では、ケンタッキーは比較的高く セットメニューで30元(約400円)、マックで25元(340円)、お気に入りのSubway で コーヒーの値段に差がありますが30元(400円)から40元(540円)かかります。
 ただ 映画は比較的高く 80元(1040円)といったところです。
現在 円高元安にありますが、2年前は1元=16円まで元高になりましたので 底値で円を元に交換するチャンスでもあるわけです。

月曜日, 11月 09, 2009

金価格の今後

 N.Y.金先物 は 11/9終値で1096.9ドルで終わりましたが、週明け 11/9 1100ドル台で推移しています。 下がると買いがはいり1200ドルまではいきそうですが、半年前には950ドル前後でしたので 世界的な現物買いが進んでいる様子がわかります。 IMFの放出分もインドが購入したりで 各国中央政府が金の備蓄に励んでもいます。
 背景には ドル売りがありますユーロドルをみてみると直近ドル安値1.50634(10/25)を抜くのではと分析できます。 一方 ユーロ円は 130円から139円あたりのボックス圏であります。 ドルと円は低金利通貨であり、低金利状態は続くと見られています。
 金は この秋 どこまで買われるかですが、1,500ドルというのが中期的なターゲットです。