未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 12月 31, 2009

ドル円とユーロドルの関係

 ドル円についてですが、92円82銭は11/26 高値84円82銭から8/7安値 97円82銭の61.8%にあたります。 12/30 92円766銭をつけたドル円は 現在 91円91銭までドル安円高の後、92円20銭近辺にあります。 ドルユーロでは12/22に1.4217のユーロ高値をつけ、1.5へ向けて反転を始めているようです。 ドルユーロの動きに遅れてドル円が動いている現在、ドル円では92円766銭がドルの高値ということが考えられます。
 次の動きとしては、いったん90円割れ89円73銭を目指してドル安円高に動いていきそうです。

牛丼チェーンではハンバーガーは難しかった?

1980年より続いていた老舗ハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」は本日12/31をもって店舗を閉鎖します。 数年前よりゼンショーがその親会社として運営をしていましたが、米国アービーズ/ウェンデヂィーズとのフランチャイズ契約解消に基づくものです。現実には消費者の低価格志向への対応ができず、大手マクドナルドとの競争に敗退というのがその要因と言われています。しかしながら、マクドナルドは低価格ではなく、店舗のプロセスを改善することにより出来立てのハンバーガーを提供することに成功しお客様の支持を獲得しています。 要は価格ではなく品質の追求をしたわけです。このことはお客様へ提供するブランド価値をどう創造するかということにつきるわけです。
 ちなみにウェンディーズのファンであった筆者は、本日いつも行く「麻布店」「目黒店」ではなく別の店舗へ行ってお気に入りのBBQバーガーを味わいました。ハンバーガーはよかったのですが、コーヒーがぬるかったのはやはり「お客様志向」ではなかったという撤退の真の理由かなと思いました。

水曜日, 12月 30, 2009

日本が新興衰退国から脱するには

 日本は海外ファンド勢から新興衰退国として見られるようになってしまっていますが、人口の減少がひとつの要因ともなっています。その中長期の打開策は。

1) 人口減少国に需要は生まれないため抜本的な人口増加策として 特定業種における積極的な移民政策を導入する。
フィリピン、インドネシアに次ぎ ベトナムが新たな看護士の育成を申し入れていますが、様々な規制・既存の看護士人件費が下がるなど課題が山積しています。

2) 子どもの養育・教育費は家計に重くのしかかるためこども手当てではなく、子どものいる家庭は減税策を導入する。 同時に消費税の増税が必用となりますが、子どもにかかる費用・物品は消費税はかからないようにする。

「人口増なくして成長なし」これがキーワードです。

土曜日, 12月 26, 2009

国の貸借対照表

 昨日12/25 2010年度一般会計92兆2900億円の予算編成となりましたが、注目すべきは歳出の中の国債費です。 国債費とはすでに発行している国債の元利払いですが、20兆6400億円です。一日あたり565億4794万5200円を払っていることになります。今回 国債発行は税収を上回ったとうことばかりが話題となっていますが、本質的には既に発行を続けてきた国債の利払いが、金利が上昇した際にさらに膨らんでいくことにあります。
 生保、銀行などの機関投資家が国債の買手であるわけですが皆で渡れば怖くないわけですが この国債バブルが永遠に続くとは限りません。

火曜日, 12月 22, 2009

クリスマス休暇でポジション解除

 金をはじめ商品市場は先週より弱含んでいますが、クリスマス休暇でポジションの解除が影響しているようです。 逆にドルが買われているため、一部の評論家からドル高に転じたというコメントも出始めました。
 ドルが買われたのはドバイワールドの破綻危機(その後、隣国などの融資で持ちこたえています)後、融資高が多い欧州の銀行に危機がおよぶのでという連想から ユーロ<ドルとなったためです。実際、その後落ち着きをとりもどししていますが、先週末よりマーケットは閑散としています。
 休暇明けから本格的に欧米の機関投資家、ファンド勢が戻ってきますので、この流れが続くかどうかはなんとも言えません。
 ドル円をみるとドル買い連騰で買われすぎのシグナルがでています。実際88円322銭から91円486銭までドルが買われていますので反転するのが近いようです。

金曜日, 12月 11, 2009

ドバイ危機からEUROへ

 ドバイワールドの破綻危機に関連して主な融資元となっている英国、ドイツなどの銀行ですが、現在の危機はギリシア、スペインのソブリン問題に移ってきました。 実は英国の危機は深刻なのですが英国国債はまだまだ大丈夫のようです。
 EUROはドル円でも130円近辺でユーロ安に動こうとしているトレンドですが、危機が訪れるとドルと円が強くなるという構図です。 問題はドルと円の関係ですが日本の国債が国内でまかなわれている間は金利差と過剰ドルの関係でドル安に動くかもしれません。つまり、日本のソブリンリスクはまだ当分先であるということになります。 
 一方 ドルEUROですが、このところ1.466と1.478の間で動いていますが1.514のEURO高を高値にドル高のトレンドです。
 つまり、円>ドル>EURO の強さとなっています。

水曜日, 12月 09, 2009

ドル安は続く

 先週90円781銭まで戻したドル高円安でしたが、12/9 N.Y.市場では88円182銭までドル安円高と進んでいます。 84円826銭-90円78銭の36.8%である88円50銭を抜けたことでさらなるドル安が進みそうですが、半値 87円80銭が次のサポートとなりました。ここを抜けると85円を再度トライすることになりそうです。 おそらく 12月末までに84円826銭を抜けることはないと予想していますが、薄商いとなる12/30-31は要注意です。