未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 2月 28, 2011

人民元預金ブームがくる?

 1元=12円台で推移している人民元ですが、日本にいながら人民元を保有する預金やファンドがでてきています。
 ユナイテッドワールド証券では、人民元預金ファンドという匿名組合のファンドを売り出しています。香港で預金するため、利息は0.45%と低めです。 預金だけではなく人民元建ての金融商品、おそらく、国債、社債など、も運用対象です。
 また、HSBC JAPANでは、プレミア対象に0.3-0.5%の定期預金を扱っています。

 中国のアカウント・マネージャーに人民元 預金 希望者いるよと話したら、日本のお客様を連れてきてといわれています。 5人くらい集まったら ツアーを組むかもしれません。

土曜日, 2月 26, 2011

金価格について

金価格(先物)の推移をみると 1オンス 1423.70ドルの高値以降 1400ドル前後で推移 10/25 1409.60ドルで引けました。
 金鉱株が下がっているところを見ると 1500ドルまで到達したらピークなので 手は出せない価格帯にあると言えます。
 
 原油価格をはじめとした商品価格高騰は 2008年の春以降にもありましたらので ピークにきたらドスンと落ちてもおかしくありません。

月曜日, 2月 14, 2011

ドル高ですが 豪ドル、円も強し

 週明け ユーロドルはN.Y.でロンドンの流れをそのまま1,35を割り 1.34291までユーロ安ですが、ユーロスイスフランは 1.30630でサポートされました。ユーロドルは今週さらに1.34を割り1.3362までいく気配です。

 ドルスイスフランは2/11の0.9775がレジスタンスでそこをぬけると1.0までドル高ありえます。ドル円はいまだレンジ相場ですが、83.67円を超えなければ 82.6円までのドル安円高が読み取れます。

 ドルが買われているのは円以外 ユーロ、スイスフラン、シンガポールドル、台湾ドルなどのアジア通貨に対してであり資源国 オーストラリアドルに対しては円と同じくレンジ相場となっています。

日曜日, 2月 13, 2011

映画WallStreetの中でのFRB

先週より公開されているマイケル・ダグラス主演のWallStreet第2弾ですが、2008年3月から11月頃の金融危機を題材に作られた映画で 政府融資をするかしないかをFRB(N.Y.)で会談するシーンがあります。
 破綻寸前の投資銀行を救済するかどうかで、当時のポールソン財務長官似の役柄や各投資銀行のCEOたちのやりとりがおこなわれます。 老練の投資銀行の顧問役が今救済しなければ、金融システムが停止し世界中のATMからお金がでてこなくなるよと言って、ヒュー と 口笛をならすシーンですは背筋が寒くなるシーンでもあります。 
 周りの出席者がその一言で静かになってしまい、議会対策は後回しとばかりに救済策を決めるあたりで、実際の会話もそうだったと思われますがこの辺は字幕ではわかりずらく話す英語のやりとりに迫力があります。
 ちなみにWallStreetを実際 歩いてみると、FRB N.Y.の隣にはチェス・マンハッタンがあり、投資銀行、商業銀行と同じ地域にあります。また、N.Y.証券取引所とは少し離れています。

金曜日, 2月 11, 2011

人民元定期預金利率

春節明けに利上げをした中国当局ですが、現在 定期預金(HSBC)の利率は下記の通りです。
3ケ月  2.6%
6ケ月  2.8%
1年    3.0%

インフレと戦う中国当局(中国人民銀行)ですが、微妙なバランスで昨年秋以降0.25%ずつ利上げを繰り返しています。
 今後、いずれおとずれる世界通貨危機に対する準備は完了している中国当局です。ちまたにいわれる中国バブルの崩壊ですが、現在はまだまだバブルでなく ピークは4-10年後 2015-2020年頃ではないでしょうか。 ただし、金融資本主義を分析済みで警戒が強い中国当局は、外資銀行による通貨の代替商品である各種証券商品を流通させないかもしれません。

ドル円の話ですが.....

 ドル円の話ですが、1971年から現在まで 360円から82円と77%下落しているドルですが、購買力平価で計算しますと95% 下落しています。 
 具体的な例をあげますと、メロンパンは現在100円ですが、1971年当時 20円でしたので、1971年 25セントが90円でメロンパンを4.5個買うことができました。 現在 25セントは20.5円でメロンパンは0.2個しか買うことができません。

 1971年8月非兌換通貨になったドルは、歴史の必然性としてその価値が下落していることがわかります。しかしながら、これはドルが商品としての価値を持ち世界中に流通していった結果であり、米国の国民の税や日本、中国、アラブ諸国などが買っている国債を債務としてドルを発行し続けているにすぎません。 つまり、金の裏付けがなくなった通貨は債務を担保にした商品であり、先進国は破綻するまで国債発行を減らすことはできないわけです。
 

ベトナム情勢とカンボジアに証券市場開設

 2/9 に529ポイントまで上昇したホーチミン市場ですが、海外の資金が流れ込んできているようです。2010年11/20 420ポイントでしたので約26%上昇しています。 ベトナムの友人によるとインフレで消費財の値上がりが大きく、5-6年前に比べると お米、コーヒー、砂糖など2-3倍になったと言っています。
以前、ダナンのリゾートホテルで コーヒー 日本円換算で200円くらいでしたから、400円になっているのかもしれません。 その友人は、日本の自動車部品メーカーと合弁会社をハノイで創業したところで、いずれ訪ねていってみようかと思っております。
 なお、ベトナムの隣国カンボジアの証券市場が今年6月に開設予定で、行き場のないQE2のお金の一部が流れ込む可能性があります。