未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 10月 27, 2006

中国のリゾート 海南島

冬になると大陸の人々で込み合う 海南島 三亜。 住んでいる人たちはどうみてもベトナム人に近い人々やミャオ族です。 お勧めは大東海地域で、中国人と多くのロシア人がリゾートを楽しんでいます。浜辺にいると 女性たちが真珠を売りに来ますが ナイフで傷がつかないと一生懸命 売り込んできます。日本円で1000円くらいなのですが実はホンモノで 日本へ戻ってから価値が高いものであることがわかりました。 また、タクシーの観光への強引な加入、歩道まで乗り上げて追いかけてきます!! には”不要”の一言で追い返します。
 一方 亜流湾地域は 東洋のハワイを目指し開発されて 外資ホテルがならんでいます。朝食料金を例にとりますと、大東海地域が一食700円前後に対して 亜流湾地域は一食1500円前後といったところでしょうか、ただし、プライベート・ビーチをようし 海のきれいさは ピカイチ です。
大東海のホテルではほとんど英語は通じませんので 簡単な中国語は話せないとほんとうに困ります、一方、亜流湾のホテルは英語が通じますのでご安心を。

知り合いの中国人15人(全員高給取りですが)に聞いたところ15人全員が亜流湾へ行ったことがあると言っていました、中国人は見え張りなところがあるので 日本円で10万円(高給とりですが)の月給の方でも 朝食一食1500円のホテルでお金を使います。

木曜日, 10月 05, 2006

最新ベトナム事情

ベトナムでは、朝から夜までバイクの往来で大混雑、でも、皆 すいすい 道路を渡ったりで、秩序はそれとなく保たれています。 すぐ止まれる速度で走っているため、右折車が突っ込んでくる中国とは違い安心感があります。
 
 さて 「ドイモイ政策」以降 人口8000万人のベトナムは勤勉で勉強熱心な国民に支えられて今後 工業立国を目指そうとしています。 現在は農業が全産業の71%を占め コメ、コーヒーを主に生産、また、一次産品のゴムなどを産出し、工業・サービス業の比率はまだ小さいですが、ネクストBRISCと呼ばれ始めています。
 経済は南のホーチミン市が中心で、株式市場も2002年にホーチミン市(旧サイゴン市)で開設され ましたが黎明期といったところでしょうか。その市場規模はまだまだ小さく、上場企業も限られていますが、株式公開前の国営企業が控えているのが特徴です。
 一方 北のハノイ市近郊には 中国 華南地域との部品生産やアセンブルを行う企業が増えつつあるのが現状です。
 なお、今月末 ハノイでAPECが開催される予定で海外からの投資も活発化すれば、今後10年レンジでの投資でパフォーマンスが期待できそうです。

水曜日, 10月 04, 2006

中国不動産への外貨投資は歓迎しない?

中国政府は、7月 外国人による不動産投資への外貨流入を制限する指針を発表しています。このことは、投機資金の流入を制限することにより、中国不動産価格の安定化へ対する一定の効果をもたらすものと見ることもできます。

一方、製品輸出の代金決済として蓄えられるUS$と当局による為替への介入は外貨準備高を増大させ、中長期的にはUS$に対する元高をもたらし すでに取得した不動産の売却には為替差益が生じることになります。 なお、現在 新築購入以外でも新たな中国不動産投資にはリスクがあり 個人は様子見の状態となっていますが、機関投資家の動きは従来と変化はないようです。

 また、今後 人件費の上昇がじわじわと効いてきて付加価値が少ない生産品・加工品を中心としていた中国には、ベトナムなどの周辺国との競争が待ち受けています。そのため、10年間のレンジでは 付加価値型工業立国への転換が求められることとなります。

次回はその周辺国のひとつべトナムの様子をレポートします。