未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 9月 26, 2009

ドル安円高 89円51銭

 連休中に90円割れかといわれていたドル円ですが、昨日9/25 90円を割り、89円51銭までドル安円高水準 N.Y.市場 終値89円66銭で終わりました。
 元々ユーロ、ポンドなど主要通貨に対してドル安が、ドル円は遅れて90円の壁を抜けたにすぎません。90円近辺にはオプション、ストップロスがありますのでそれを巻き込む形でロンドンでの89円95銭までの90円台に戻しましたが、その後N.Y.で一気に89円51銭をつけました。
 榊原氏の「90円での当局介入はないだろう」という発言が影響したというニュースがありますが、そのことはきっかけにすぎすあまり騒ぐ必用はないかと思います。
 さて、今後のドル円のいくえですが、
 1) 87円を目指してさらに切り下げていく
 2)いったん90円台へ戻し89円台が当面の円 高値の水準となる

筆者の見解は トレンドが継続しており 89円51銭は抜かれ88円を目指す展開かと分析しています。

日曜日, 9月 20, 2009

中国 花都 農場視察

 先月 中国 花都市の農場を視察してきました。 花都市は広州市から高速道路を使って車で40分ほどのところにあります。日産自動車の工場があることで有名ですが、基本的には農業が産業の中心です。
 一般に農家は野菜をつくっていますが、日本円にして3000円/月 程度の収入を得ます。訪問した農場は、鑑賞樹の育成や熱帯魚を養殖しており10人を雇う比較的 大規模な農場です。労働者には13000円/月 給与を払っていますので 周りの農家より収入はいいとのことです。労働者には吉林省から出稼ぎにきている家族3人もいて、北の人なのでよくまじめに働くとのことでした。
 広州ではユニバーシアードが開催されるため幹線には赤い花がいたることに植樹されており、とてもきれいな緑豊かな街並になっています。

金曜日, 9月 18, 2009

日本の潜在失業率

 7月 5.7%と発表されている日本の失業率ですが、雇用調整助成金609万人を潜在失業者として加えると潜在失業率は14.4%となります。 今後 失業率の改善は 当面 見込めないのですが、雇用調整助成金 の額が増大していく課題を抱えることとなります。
 雇用調整助成金は 景気が回復することを前提に30ケ月間、企業に対して休業や出向者 の手当てとして給与の2/3を国が助成するものです。 2年6ケ月後 2011年末までに景気回復により企業が立ち直ることができれば 雇用の確保ができます。 企業が立ち直れない場合は、解雇の措置もとれるのが日本の労働雇用制度です。

水曜日, 9月 16, 2009

世界的なドル安

 アメリカの政策的なことが影響しているようですが、ドル安傾向が続いています。ユーロドルは今年の底値1.24562から直近1.47145までドル安です。すでに15%ほどドル安となっていますが、ドル円は101.45から90.128 と 11% のドル安です。 ドル円は90円台の攻防はあるでしょうが、抜けて88円まではいきそうです。
 しかしながら、資源国などへ流れているドルはリバトリエーションで逆流すると急激にドル高になるので要注意です。
 気になるのは8月末より 長期ですがターゲット55円のデリバティブや10/24 ターゲット 80円のデリバティブが設定されているのでファンド勢が仕掛けてときに 民主党政権がどう対応するか試されそうです。