未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

日曜日, 1月 21, 2007

中国のキット・カット

 中国でチョコレートのKitKut中国版を売っていたのでさっそく買って食べてみました。オレンジ風味、レモン風味などちょっと日本で見かけるモノとは違います。回りのチョコは薄い感じでウェハウスが主体といったところでしょうか、何かものたりなさを感じてしまいます。

中国では全体にお菓子は甘口ですが、KitKutはそんなに甘くありません。 食べてから”偽者”かなと思いましたが、裏面には製造 北京 ナビスコらしき中国語で 記載 間違いありません。

何でも 日本では 中学・高校受験シーズンになると世のお母様方により ゲンをかついで 爆発的に売れるそうですが、キット・カツ ではなく "EveryKut"、"AlwaysKut"、AllKut" でないといけないと思いますが 皆さんどう思われますか?

土曜日, 1月 13, 2007

海外長期生活について

日本経済は成熟期にはいってきていますので 今後 現在より生活水準が向上するのは一部の人であり、一般の人々は 維持もしくは低下していくことはここ1-2年いわれていることです。格差社会 と呼ばれて久しいわけですが、経済学的な視点で述べられていないので少しコメントしてみます。

ベルリンの壁の崩壊以降 ロシア、東欧諸国および中国(中国の資本主義市場へ参入は1980年初頭)などの資本主義市場参入のため、工業製品は 相対的にコストの低い 東欧諸国や中国へ生産をシフトし、つまり、従来 日本国内(米国も同様)で付加価値の低い生産品に従事していた労働者の仕事がシフトしてしまいました。  
 このことは、長い時間をかけて賃金が低い中国と高い日本の賃金の平準化が進んでいきます。 (言葉の問題はありますが)日本の若年労働者が中国へ行けば仕事はたくさんあるわけですが、そうもいかないので 子供の頃から教育を受けさせて単純労働にみのスキルではない大人へ成長させる必要があるわけです。 中国では国家の政策として小学4年からの英語教育、マレーシアでは国の政策で英語でのディベーティングを推進しています。
 日本の教育水準は従来は高かったのですが、昨今の教育政策の失敗により相対的に低下してしまいるのが現状です。

 現在 生活のために定年後も働き続けたい人たちが7割近くいるそうですが、将来は低コストの海外で自由に暮らすことが 普通になってくる時代が来そうです。 普通に仕事をしていたら給料はなかなか上がらない時代ですが、自分自身への付加価値へ投資を行う、また、子供たちに”もの”や”お金”ではなく国際化や自己主張力などの教育への投資を重視することを考えていきましょう。

木曜日, 1月 11, 2007

円安ドル高・元高ドル安

本日1/11 17時過ぎ ドル円で円は 外国為替相場で1年1ケ月ぶりに120円代に下落しました。昨日のN.Y.市場で下落していましたので時間の問題でしたがあっさりと120円の壁を抜けてしまいました。

ファンダメンタル面 米貿易収支の赤字幅縮小のニュースを材料との面もありますが、欧州通貨高 円の独歩安が続いていますので、当面 121円台後半まで下落するかもしれません。

一方 人民元対ドル相場は 1ドル=7.7949元と昨年7月の切り上げ後 初めての7.7元代に上昇しました。 また、人民元は対香港ドルでも上昇(1香港ドル=1元を上回る元高)しました。USドルにペックしている香港ドルですが、今後ますます人民元で保有した方が価値があるとの認識が強くなり 香港の人たちはさらに人民元保有高を増やす可能性が高いです。すでに 香港マネーが中国不動産、中国株に流出しているのはご承知のとおりです。2007年1月11日は人民元にとってエポック・メーキングな日と記憶されることとなるでしょう。

最後に一言「資産をお持ちの方々は日本円だけで持ち続けず、最低3種類の通貨で保有いたしましょう。」

水曜日, 1月 10, 2007

中国国内の送金

HSBCのインターネット・バンキングでは中国国内銀行間は比較的容易に送金がおこなえます。送金手数料は最低で10元かかりますが、日本国内から送金する場合 最低でも1500円(注)かかりますから 割安です。(注:シティバンクのUS$送金の場合)
  しかしながら、送金依頼を行う際には 中文(簡易語)で入力する必要がありますので、辞書片手に調べて、PCを中国語モードに切り替えでピーインで入力します。 また、送金先相手に文字数制限があるため、よく長い会社名など途中で切れてしまい困ってしまいます。 
  日本だと文字数制限なく入力できるようシステムをつくるのでしょうが、中国では送金相手先欄に「送金先名は注記欄を見よ」と入力し、注記欄に「送金先会社名」を入力するよう親切にガイドを受けました。 親切なガイドには従うのが中国流です、困ったときにメールを送ると よく上海からの国際電話で(英語で)サポートしてくれます。 HSBCは日本の銀行よりサービスレベルは高く、フレンドリーな対応にはほんとうに感心させられます。 

為替の自由化とともに、早く中国国内から自由に海外送金ができるようになることを期待していますが、今後5-10年後以降だろうなと予想しています。日本を抜いて外貨準備高第一位となった中国通貨当局の舵取りに注目いたしましょう!!

日曜日, 1月 07, 2007

人民元は緩やかに上昇しています

新年明けましておめでとうございます。

年末よりのユーロ高を引き続いで新年を迎えましたが、人民元は昨年一年間で対ドルで3.5%程度高くなり 引き続き今年も5%前後高くなるであろうと予測されています。
一方、人民元と日本円のレートをみますと、昨年一年間で4.8% 人民元が高くなっています。これは対ドルで日本円が安くなったことも影響しています。
ということは、人民元で保有すれば 円に対してもok ? 長期的にはそうなるかもしれませんが、難しいところです。

さて、このところ 東京の街中(外貨交換所、金券ショップ)でも人民元への交換ができるようになってきました。レートはよくないですが中国へのビジネスマンが出張時に必要になるからでしょうか需要は増えているようです。 日本でも将来 コンビニでドル、人民元などが交換できるようになるかもしれませんネ。 
なお、日本の貿易額は2004年以降アメリカを抜いて中国との貿易額(約22.2兆円)が一位となっていますが、中国からの輸入は 衣料品、野菜、魚介類など、輸出は鉄鋼、機械 が中心となっています。 輸出入だけをみると日本は2.2兆円の輸入超過で貿易赤字国となっています。

将来的には USドル、ユーロ、人民元が基軸通貨となるでしょうから、日本円のみで資産を保有するリスクを回避するために分散投資をお勧めいたします。

本年一年よろしくお願いいたします。