未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 10月 25, 2007

パーナンキン議長の選択

 本日 N.Y.株式市場は いったん10/31のFRBによる利下げ観測後退から利下げ発表期待から上昇しそうです。 もともとパーナンキン議長はグリーンスパーン前議長を引き続いだマネタリスト派であり、景気後退観測がでてくると機動力を活かし 利下げ、市場へのマネー供給を行うというのは市場関係者には周知の事実です。
 ここで 0.25%の利下げは読み込まれるわけですが、0.5%でサプライズ、逆に 据え置きとなると逆サプライズで N.Y.株式 大幅下落となります。 今後 利下げを継続するであろう米国においては株式市場の一時的バブル演出(当面 最後のバブル?)の下地はできてきています。 これは 当面米国のマイナス成長はないというのが前提です。米国は2009年までは低成長、2010年以降は景気後退というのが筆者の予測です。

 人民元との関係では、米国利下げでは 金利差が縮まることによるドル安、人民元高なのですが管理相場の人民元ではそう影響はありません。なお、いっそうの人民元の切り上げ要求は高まります。
 また、ベトナムドンとUSドルは固定されていますので全く影響はありません。

10/31 日本時間深夜をお楽しみに!!

 

土曜日, 10月 20, 2007

N.Y.マーケット 利下げを催促

 昨日 10/19は記念すべきブラック・マンデー20周年でしたが 2.64%下落、366ドル安で引けました。 9月のFRBによる0.5%の利下げは 一時的に株式市場は好感してリバンドをを見せましたが、8月安値以降の上昇した相場は 原油高・金をはじめとした商品市況の上昇に相反して低迷を始めています。
 サブプライム問題、企業業績懸念から下落していると言われていますが、一方 インフラ懸念があって、FRBによる利下げは難しいのではという懸念・不安による株式の下落というのが筆者の分析です。      ただし、10月末のFRBによる利下げにサプライズがあれば、株式市場はまた一時的に上昇すると思われます。

 円相場は114円代半ばまで上昇しましたので、週明けの東京ではいっそうの円高、株安が見込まれます。
 日本国内でも 最近の食料品をはじめとする値上げは、賃金上昇がない給与所得者にじわじわと響いてきます。 ガソリン200円/ℓ時代が目の前に迫っていると感じているのは筆者だけなのでしょうか?

木曜日, 10月 18, 2007

中国の不動産市況

 広州不動産 新築物件 花園酒店 近辺では、2005年 同時期と比較して現在 平米当り単価 120%上昇しています。
 中古市場はそこまで上昇していませんが、60-70%上昇しています。
 天河地区では つい先般まで40%上昇と聞いていましたので このところ急速にupしているようです。

 上海を中心にすでにバブルではないかと言われて久しいわけですが、広州は投機ではなく住宅不足が背景にあります。所得でみるかぎり広州は北京・上海より一人当り所得が高いのが特徴です。つまり、供給物件数が相対的に不足しているため、富裕層が増えたにもかかわらず新築住宅がたりないという一面を持つようです。

 日本では2008年北京オリンピック、その後 上海万博 までは話題になりますが、広州でのユニバーシアード開催は知れ渡っておりません。

  

水曜日, 10月 17, 2007

人件費は付加価値できまる?

 日本で派遣社員で登録 一般事務で1300円で24万円/月、powepointなどができれば+α、人員不足のSE職であればフリーでも40万円/月 稼げます。 
 日本で正社員 部長クラスの平均月給は65万円とのことです。 
 ハローワークで調べると 月収 60万円以上で 医者とSE職がたくさん求人があります。要は 求人に対して人不足が続いています。
 ”人にできなことができるかどうかが給与を決める”わけです。

 一方 中国の都市部ですが 中国の国営企業勤務で1.4万円/月ですが、外資企業で10万円/月 稼げます。 国営企業は賃金上昇は抑えられていますが、外資企業は上昇気味です。上海で1990年前半 ラーメン一杯が日本円で80円くらいでしたが、今では200円を超えています。 知人によると、中国では競争がとても厳しいため学生時代 必至で勉強をして給与のいい会社へつく、いい仕事があればいとも簡単に転職するのは当たり前のようです。

 日本人が英語と中国語(普通語)ができれば 「鬼に金棒」 です。
 

火曜日, 10月 09, 2007

中国株式・不動産投資はバブル?

 グリーンスパーン前FRB議長 の中国株式バブル発言により、関係者の間で 中国株式市場高騰へのリスクが懸念されています。 一説によりますと 中国個人投資家は 海外マーケットの状況は詳しく知らないため上がれば買う・下がれば売るの短期売買を繰り返しているが、不動産と株式しか投資先がないため 上がり続けていると言われています。 一方、中国経済の成長に株式市場が遅れて上昇しているだけで心配することはないという説もあります。 結局 バブルかどうかは弾けてみて初めて分かるというのは90年代初めに日本人が経験したことです。 
 当時の日本と違いは 現在 中国は高度成長期(当局発表によります)にあり、インフラ整備や設備投資など投資分野がまだまだあり マイナス成長の危険性は少ないことです。
 最新号のエコノミスト(10/16号)の特集で”上海バブル”の特集記事が組まれています。一般に株式投資が先に、不動産投資が遅れて 活況を示すと言われていますが、中国の場合はほぼ同時に活況を呈していることでしょうか。北京・広州の不動産は上昇を続けていますが、生活レベルが上がったがそれに見合う住宅供給の不足が背景にありそうです。また、日経新聞の記事では中国一の富豪は 26才の広東省の女性で、やはり 不動産開発会社のお嬢様とのことです。
 なお、エコノミストの記事によると不動産・株式とも上海に絞った記事になっています。
最後に グリーンスパーン氏は米国の不動産投資(投機?)のベースを演出した人なので、中国株バブル発言は妙に説得力があります。

金曜日, 10月 05, 2007

米奇妙世界?

 ”米奇妙世界”のお店には ミッキーマウス、ドナルドダックなど世界中で人気のぬいぐるみやグッズが売ってあります。 おそらく本物ではないかと思いますが、ディズニーランドまがいの遊園地のニュース以来、これは本物、にせものと疑心暗鬼になってしまいました。
 でも、何も心配することはありません、住民の中国人にとって何も関係ないことなのです。 もともと、広州周辺では ほんものを製造していますので ほんもの、流出品、部材のみほんものでノーライセンスの生産品、ほんとうのにせもの、がせもの と5つの分類に分けられるようです。
 次回 ほんものの高級ブランド・ショップがはいっているビルをご紹介します。

木曜日, 10月 04, 2007

中国のHMV?

写真のロゴは日本でも見かける大手CDショップかなーと思ってはいってみました。階段を登ると確かにCDショップです。 店内は薄暗く 中国もの、輸入版と豊富にそろっていますが、店員さんが近づいてくるのでゆっくり見れないという難点があります。 輸入版は最新のものはなく、マイケル・ジャクソンのスリラーやマライア・キャリーもの と 最新版はありませんがまずまずです。 看板は"にせもの"なのですが誰も不思議がる中国人はいないようです。 お店の隣にはおしゃれなコーヒー・ショップがあり ちょっとしたスポットのようにも思えました。

水曜日, 10月 03, 2007

中国での和食調達は


  中国滞在で一番困るのは和食をどうやって調達するかです。日本人が集まるお店を利用して外食すればいいのですが、やはり、自炊する際の材料です。 しかしながら そう心配する必要はなく、行くところへ行けばちゃんとそろっています。写真のお店は高級ブランド、ブティックなどが入る百貨店のフロアーにある和食コーナーです。見ている限り中国人で買っている人はいませんが、調味料・インスタントラーメン、お茶漬け、缶詰など豊富にそろっています。
 滞在するにはこのようなお店の近所にかまえることで、おいしい中華のお店の近くに住むことではありません。 あと欲しいのは焼「きたてパン屋」ですが、中国の知り合いに聞くと毎朝パンを食べる習慣の人が多いとのことですので、いずれお目見えするでしょう。